土湯温泉は福島県を代表する安達太良山と吾妻山からの清流、荒川の渓谷にある温泉地です。しっとりとした風情があり、雪解け水で作られた温泉は絶え間なく出続けています。泉質は弱アルカリ性で肌にやさしく、さらに硫黄泉、重曹泉などの源泉を持つ宿も数多くあります。千年以上の歴史を持つ土湯温泉は、春夏秋冬季節の風を感じられる温泉地なのです。郷土のみやげ物として有名なのは、土湯こけしです。こけしを作っている工程を見ることもできますし、実際にこけしつくりを体験することもできます。自然風景では、土湯の桜が有名です。土湯街道の桜、荒川左岸の桜、そして太子堂のシダレ桜などがあります。水芭蕉の群生地として観光客を集めていて、広大に広がる水芭蕉は、圧巻です。さらに、つつじやヒメサユリも美しく咲き乱れます。ほかには、自然そのものを満喫できる、男沼・女沼のハイキングルートも人気です。紅葉の季節には、ハイキングを楽しむ人たちが大勢います。また、思いの滝は、落ち武者とお姫さまの悲しい恋の物語が伝えられている滝です。福島には悲恋が由来している名称の滝が数多く存在します。土湯の名物といえば、こんにゃくときじ料理です。こんにゃくは土湯温泉の近くにある荒井地区がこんにゃく芋の名産地です。天然のこんにゃく芋からつくられたこんにゃくは、市販のものとは味もかたちも一味もふた味も違います。現地で食べるのも良し、おみやげとしてもとてもよろこばれる一品です。キジ料理は、非常に高価な食材として皇室へ献上されていました。きじを通して町おこしをしている愛知県と姉妹地域協定を結んだ土湯温泉は、名物料理の開発を続けてきました。温泉につかって良し、自然を満喫するも良し、食べるも良しの土湯温泉は、温泉ツウにはたまらない観光地です。